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第7回ピンクリボン・デーinくまがや

拝啓 カレンダーも薄くなり今年も残りわずかとなりました。
みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまでこの度、「第7回ピンクリボン・デーinくまがや」(共催:熊谷市医師会、会場:熊谷市立文化センター文化会館)を盛会裏に終えることができました。
動員総数は490名でありましたこと、ここに報告させていただきます。
内訳は、「ピンクリボン啓発ウオーク」参加者233名(熊谷警察署員11名、ボランティア含む)、「ピンクリボン応援アトラクション」及び「ピンクリボン講演会」参加者227名、「検診車による乳がん検診」30名、ブース展示及び会場ボランティアでした。
オープニングセレモニーでは、乳がんで先に逝ってしまった仲間たちに「Moment of silence」(黙祷)を捧げました。富岡清熊谷市長、熊谷市教育委員会・野原晃教育長、行田市川島将史副市長、野中あつし代議士にご臨席を頂き、それぞれから温かいエールを頂き、また、多数の来賓の方々に列席頂きました。
ピンクリボン応援アトラクションは「フラオハナアピアイピ」「OHANA」の皆様による華麗なフラと子どもたちの可愛らしいタヒチアンダンスで幕開けとなりました。


 

【講演会:増田美加氏 「マンモで見つからない乳がんを救う」】
日本人女性の5~8割が高濃度乳房(デンスブレスト)に該当する研究を紹介。マンモグラフィでは異常が見えにくい「高濃度乳房」であることが指摘されている事、検査を受けていたのに進行した乳がんが見つかる理由を分かり易く解きました。「マンモ検診を受けたら検査機関に自分は高濃度乳房ですか?と聞いてほしい。もし、高濃度と言われたらエコー(超音波検査)などを組み合わせてほしい」と訴えました。
終盤は増田氏と栗原が下記について報告をしました。
*2016年10月28日、厚生労働省塩崎恭久大臣に「乳癌のマンモグラフィ検診で「判別困難」な女性に対する結果通知方法の見直しに関する要望書」を提出してきました。全国13都道府県、32乳がん患者団体代表、及び理事32人を代表し下記の4人で提出後、厚労省記者クラブにて記者会見をしました。
・増田美加(NPO法人乳がん画像診断ネットワーク副理事長、NP0法人女性医療ネットワーク理事 マンマチアー委員会)、・山崎多賀子(NPO法人キャンサーリボンズ理事、マンマチアー委員会)、・栗原和江(NPO法人くまがやピンクリボンの会 代表理事)、・溝口綾子(KSHS 乳がんキチンと手術、ホンネで再建代表、聖路加スマイルコミュニティ代表)。

【ピンクリボンハロウィン啓発ウオーク】
子育て中のママさんやご家族、一般県民みなさまにハロウィンを兼ね仮装、明るく楽しく啓発ウオークに参加いただきました。熊谷市街地、星川通りを中心に約4キロ、「検診率100%を目指して」ののぼり旗や横断幕を掲げて233人が歩きました。
盲導犬と使用者、製薬会社のサンノーバ株式会社様、MSD株式会社様、第一生命様、日本生命様、AZ熊谷様など会社ぐるみでのご参加。アルスコンピュータ専門学校、女子栄養大学など若い方々皆様がご協力をくださいました。

【10団体のブース展示】
会場ホワイエでは協賛各社、団体様による展示、体験コーナーを設けました。
熊谷市歯科医師会は口腔がん啓発、熊谷市薬剤師会の健康チェック(肌年齢、血流、血圧)は行列ができるほどの人気でした。
また、森下仁丹株式会社様による腸内フローラチェック、ポーラ様ハンドマッサージ、オリジナルピンクリボングッズ販売等々などで終始賑わいを見せました。

【検診車による乳がん検診】
公益財団法人埼玉健康づくり事業団様のご協力を得て、乳がん検診を24名様が受診しました。9時20分から検診が始まり16時半まで、横田昌明医師による視触診の後、超音波検査(エコー)、マンモグラフィ検診とフルセットで受診が行われました。

【レモネードスタンド】
「小児がん、AYA世代のがん」啓発・研究推進を支援するプロジェクトが「レモネードスタンド」です。アルスコンピュータ専門学校様がブースを担当くださり、257杯の手作りレモネードを配布し、27622円の募金が集まりました。全額、NPO法人キャンサーネットジャパン内「樋口宗孝がん研究基金」へ寄付されました。
*AYA世代とは…Adolescent and young Adult(思春期と若年成人)の略であり、一般的に15歳~29歳の世代を指します。

【お楽しみ抽選会】
熊谷出身の作家森村誠一氏のサイン入り俳句色紙を始め、豪華宝石や反物、御食事券、デズニーランド招待券などが合計70名様に当たり大いに盛り上がりました。
ご提供してくださいました皆様、本当にありがとうございました。

こうして事故もなく、イベント当日が無事に過ごせましたこと、なによりも皆様のお力沿いのおかげだと心より感謝申し上げます。実行委員以上に親身になってくださったボランティアの皆様方には感謝の言葉をつくしきれないほどです。

賛助会員皆様の会費は、携帯用がんモデル「IPU」作成、オリジナルグッズやリーフレットの制作、展示用啓発パネル作成、また会場費などのイベント運営費に充てております。
*携帯用がんモデル「IPU」とは、乳がんの大きさと硬さを表すモデルです。アメリカ対がん協会が特許を得て作成しているモデルですが、日本では唯一当会だけが特別に許可を頂きオリジナルで作成しています。
熊谷市内中学校保健室には当会から提供した「IPU」が常備されており、養護の先生方を通し日常的に啓発がされています。

また、これまで同イベントを通し「乳がんが見つかった」という女性がお二人、3月と6月に天国に召されてしまいました。折しも芸能界ではタレントの北斗晶氏(埼玉県吉川市在住)、小林麻央氏が乳がんを発症し報道され、多くの方々の関心を引く形となりました。
このイベントがこれからも継続できますように、実行委員一同、反省点や課題点、新たな仕掛けや目標など再確認してまいります。まだまだ未熟な会ですが、この草の根運動を末永く続けて参りたく思っております。
そして、いつかこの県北全体が乳がんで悲しむ女性(男性乳がん患者も含め)や家族が無くなることを願い、「日本で一番乳がん検診率の高いまち」になるようにしたいと思います。

今後とも良きご指導をくださいますよう実行委員一同、心からお願い申し上げます。
秋の深まりとともに厳しい寒さに向かいます。
どうぞお体を大切になさってください。

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